宮城県議会議員選挙

平成23年11月13日に宮城県議会議員選挙がありました。
以前、ある先生(議員さんではありません)とお話していたときに、

先生「この前、選挙の開票作業に行ってきたんだ。」

私 「へぇ〜。どんなことやるんです?」

先生「無効票とか疑問票を審査したりとか・・・。」

私 「へぇ〜。面白そうですネ。」

先生「バイトもあるから、機会があれば1回やってみたらいいよ。面白いから・・・」

そんな会話になりました。

機会があればと言われていたのですが、機会がまわってきたので、早速アルバイトに応募し採用していただきました。

私は、選挙の投開票両方のバイトをさせて頂いたのですが、まず、投票は会場となる小学校ヘ、6:30に集合。前日の土曜日に会場設営はすませてあるので、その日の段取りを確認しイスに座り、7:00の開場を待ちます。

7:00に開場すると、1番のりの有権者さんが投票箱が空であることを確認し箱を施錠。
そこから、通常通り投票が開始されます。(1番目の投票者はそんなことやっていたんですネ)。

私の仕事は、名簿と投票所入場券記載の名前を確認し、割り印を押していくというものでした。

1番目の投票者の方が、私の担当地域の方だったので、他の人に先を越されないように少し焦りましたね・・・。

後は、20:00の投票終了時間まで、割り印をただひたすら押す作業。
ベテランの方に聞くと、今回は投票率も低く、行列にもならないので作業し易かったそうです。

やっていて思ったのは、人の流れというのは不思議なもので、誰もこない時間帯があるのに、来るときにはドッと人が来て並んでしまうというものでした。

投票が終わり、次は開票作業です。

場所を移動し開票所に到着すると、体育館に100人位は作業する人がいました。開票所には作業する人意外も様子が分かるようにスペースが確保してあり、そこには脚立が数台置かれ、双眼鏡で開票の様子を確認している人達がいました。(速報なんかはこの双眼鏡の人達が、だれに票がよっているかを報告して出したりするんでしょうネ)

開票は、まず、各地に設置してあった投票箱を机の上に置き、封印されている封筒から鍵を取り出し、箱に掛けられている鍵を開錠します。

そのまま、票を机の上に出し、名前によって仕分けをしていくのですが、特に注意されていたのは、票を床に落とさないようにということでした。
不正を疑われたりする可能性があるそうです。

票を仕分けしていると、当然、白票や疑問票が出てきます。白票は、まぁ、白票の箱に入れておけばいいのですが、疑問票が中々問題でした。

多分、この候補者の名前を書きたかったのだろうと思いつつも、誤字であるパターンや候補者の名前以外に自分の主張が書いてある。達筆すぎる。一度、候補者の名前を書いた後、きちんと消しゴムで消さず他の候補者の名前を書いた為、どちらに投票したのか分からない等の票は、疑問箱に入れ、審査員の方に審査していただくことになります。

こういった作業をした後、次は隣の机に移動し、候補者毎に仕分けされた票をチェックします。この中にもまた、疑問票や他の候補者の票が混入していたりするので、またそれを仕分けします。自分のチェックが終わったら、票の横から輪ゴムをかけ、前にいる人に渡します。その票を受け取った人は、横に掛けてある輪ゴムを外し再度チェクをし、チェックが終わったら、今度は立て横に輪ゴムをかけ、票集計係りの人にもっていってもらいます。

票の集計をするまで、最低3回チェックをするんですネ。

今回、こういった経験をすることで、選挙に大変興味を持つことが出来ましたし、自分のたかが1票と思っていたものが、ここまで丁寧に扱われ、候補者の当選・落選が決まっていくことを改めて実感することが出来ました。

選挙は、今後の政治政策を左右する大事なものです。どうせ組織票で決まるんでしょ、なんて言わず、是非、投票所へ行ってみてはいかがでしょうか?