第86回全国花火競技大会(大曲の花火)
今週のお題「2012年、夏の思い出」
先日行われた、大曲の花火大会に行ってきました。
大曲の花火大会は、桟敷席をとっている人や地元の人なんかは席をキープしているので多少楽なんでしょうが、私のように他県から当日飛び込みで行く場合、かなりの覚悟が必要です。
晴れれば炎天下、雨が降ればびしょ濡れそんな状況でも、あぁ、炎天下よりはましかとか、雨降ってるよりはいいかとか全てを受け入れ、会場で自由席を確保し5時間程開始を待ちます。
17:05になると、昼花火競技開始です。
大曲の花火大会の場合、競技大会ですので、少し他の花火大会と鑑賞の仕方が異なります。
まず、昼花火ですが、現在では、全国でも大曲の花火大会だけとなってしまったそうです。
煙竜や煙菊で花火の形を作るのですが、煙竜の場合、色煙(紅・黄・青・緑・紫など)を駆使して空に模様を描きます↓
4〜5年・・・もっと前だったカナ?は、パラシュート付の色煙を使い、煙竜を作るのが主流だったように思いますが、今回は、曲導付(後で説明いれます)で、夜花火のような形を煙で描いた会社がありましたネ。(感動しました!!)
昼花火が終わり、19:05からは夜花火の競技開始です。
夜花火は、10号割物を二発、その後創造花火を打ち上げます。
ここで、花火の基礎知識を覚えておくと、どんな花火を打ち上げようとしているかが分かり、競技大会をより楽しむことが出来ると思います。
それでは、花火の基礎知識(パンフレット抜粋)↓
昇曲・昇曲導付→小型の花火や笛を花火玉本体とは別に装着し、花火が昇っていく間に小さな花火を開いていったり、音を出したりする付加花火です。
これにより、花の茎や葉を表現したりします。
大分前の創造花火では、ドレミの歌に合わせ、ド〜はドーナツのド〜♪という歌詞が流れると、その音階の笛付花火を打ち上げた会社がありました。
菊↓
最も基本的な割物花火で、星が尾を引いて丸く開きます。炭火色の尾を引く菊と呼ばれる花火の他に錦菊、銀波菊、銀菊など、光跡の色によって様々な現象があります。
玉名に「三重芯変化菊」という名前の物がありますが、これは、花火が四層に開き、その後、菊の形で色が変化していく物をいいます。
牡丹↓
菊(尾を引いて丸く開く花火)とは対照的に、星が尾を引かず、色や点が丸く咲きます。
冠菊(かむろぎく)↓
星が、長くゆっくり下へ垂れてくる花火を冠菊といいます。やや暗い炭火色の光跡で垂れ下がる冠菊、銀色に垂れ下がる銀冠菊などが代表的です。
柳のように見えるのがコレでしょうか・・・。
型物↓
何らかの形を模した花火を型物といいます。文字や星型、ひまわり、蝶々、魚、スマイルマーク、麦わら帽子等の他、最近ではキャラクター等の形も増え平面や立体構造で表されます。
今回は、創造花火で、気球やサイコロ、コマなんかありましたネ。
千輪↓
上空で開花した後、少し遅れて一斉に花が咲く花火を千輪といいます。最初の開花時に、玉に込められた小割玉の導火線に着火して四方に飛び散り、その後、飛び散った小割玉が一斉に開きます。導火線の長さを調整することで時間差が生まれ、二段階、三段階と小花を咲かせることも可能です。
スターマイン↓
いくつもの花火玉を、数十本から数百本にも及ぶ筒に装填し、連結された導火線によって速射連発で打ち上げる方法をいいます。花火玉の種類や大きさ、色合いの組合わせでストーリーを構成することができます。
以上が、花火の基礎知識で、これらを組み合わせ、割物や創造花火がつくられています。
これが分かっていると、「昇曲導付四重芯変化菊」といえば、大体どんな花火が上がるか分かりますよね?
これは、創造花火の「カラコン☆つけまのデカ目ギャル!」という作品で、きゃり〜ぱみゅぱみゅの、つ・けま・つ・けま・つけま・つける〜♪という歌詞に合わせて、まつげの型物があがってました↓
後は、大会提供花火やエンディングの10号割物30連発等、それはそれは素晴らしい花火大会でした↓
この花火競技大会を初めて観た時、花火って、本当に花の形をしてるんだなぁと当たり前のことを改めて感じる程感動したことを覚えています。
最初にこの大会に連れてきてくれた方には、未だに感謝してますネ。
花火は素晴らしいケド、あのサバイバル的な待ち時間を考えると、また来年行くかは、本当に迷いますネ(^−^)